雷さんの嫁はアタフタする

国際結婚をした自身の体験記や自身の書き残したかった日常

海外の話(スリランカ)7

近年では海外旅行に行っても、多少あたふたするところはあるが、あらかた整備されてきたので「ある場所」でそこまで洗礼を受けることはあまりないと思う。
10~20年前だったら、旅行する場所にもよるけどだいたい「ある場所」で洗礼を受けると思う。
近年の日本ではまず体験できるところは少ない。(あるかもしれないが少ないと思う)

そのある場所とはやっぱり「トイレ」だと思う。
言葉もそう、環境も、食事も全部日本とは違うが、トイレは私の中では格別だ。
とにかく用を足すだけの場所の空間だがカルチャーショックをもろにくらう場所だと思う。
でも、最近はだいたいちゃんと便座がある。(場所にもよるけど)

2000年頃(今から20年ほど前)初めての海外旅行、スリランカで一番鮮明に覚えているのが、どこの観光地でもない、トイレだ。
空港・ホテルのトイレは整っている。そこまでのショックはない。
が、田舎を走る途中に立ち寄った、ちょっとローカルあふれるお土産屋のような場所でそこは出会った。
今思えば、そこはトイレ事情の中ではきれいな部類に入ると思う。だってそこそこきれいに掃除されてたからね。
が、日本以外の国を知らんハタチそこそこの小娘にとってはインパクト十分でした。

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床が妙にずぶぬれでなぜかホースがある。
私はそこは気にせずとにかく尿意で便座らしきところで用事を済ませる。
ふと、日本に必ずあるものがここにはない。
備え付けの場所さえない。
ものどころか設置する場所、痕跡が全くない・・。
え?

そのものとは、トイレットペーパー。
え?
紙がない?

いや、日本でいう「紙のつけ忘れ」とかの次元じゃない。
それ以前の問題で、そもそもトイレットペーパーを備え付ける場所もなければ置く場所もない。
「初めからトイレットペーパーを備えるという場所」がない。
あるのはホースだけ。

私は幸い持参してきたティッシュを代用し、事なきを得た。(流せるティッシュ

ガイドさんに聞いてみると、こちらの方はトイレットペーパーを使わない。
備え付けのホースで洗うんだそう。
え・・大の場合は・・手で・・(割愛)
ガイドさん曰く「ちゃんと洗うから大丈夫」
じゃねぇわ!

その後どうするかって?
暑いのでそのうち乾くって・・
あーまぁそのうち乾くよね。暑いで…

そこそこいい場所だとホースではなくシャワー式になっている。
調べると結構いろんな国でホースorシャワー式の国があるんだな。
暑いからそのうち乾くという思考らしい。

ホース&シャワー式の人たちからしたら、「紙で拭く」という行為は「汚い」んだとか。
しっかり水で流してしっかりその場で洗えば拭き残しはないし、清潔。
紙で拭けば拭き残しがあるかもしれないから、清潔じゃない。
うーん、だから日本もウォシュレットが出たのか・・?
これは聞いた話でみんないろんな意見や思考があるので、どれが正解とかないですけど、いろんな考え方があるんだな。

って言われても・・・。私はこの短時間の旅行ではホーストイレに慣れなかった。
あーーこの文化だったら、トイレットペーパーで切れ痔になる確率は少ないかもな。
って、今思った次第です。